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おりものがいつもより多かったらトリコモナスかも

2020年01月05日

性感染症にはいくつかの種類があり、トリコモナスもその一つです。トリコモナスとは、トリコモナス原虫と呼ばれる、肉眼では確認できないほどの小さな原虫が性器内に入り込むことで引き起こす性感染症です。

性感染症には他にもいろいろな種類がありますが、多くが若年層に患者が多いのに対して、トリコモナスは中高年にも患者数が多いのが特徴です。

トリコモナス原虫は膣内、子宮頸管、尿道、膀胱などに寄生するようになります。一度体内に入り込んで寄生した場合、自ら体外に出ていくことはありませんが、尿道に寄生したときは、尿とともに流れ出ることがあります。性感染症の感染経路といえば、主に相手の粘膜に直接触れるような行為(セックス)がほとんどですが、トリコモナスについては性行為以外でも感染することがあります。

たとえば、下着やタオルを共有する、便座やお風呂から感染することがあるので、小さい子どもを含めた幅広い年代が感染増加しやすい原虫なのです。トリコモナス原虫が寄生したとしても、痛みやかゆみといった自覚症状が起こりにくいため、感染していることに気が付きにくいのです。

違和感がないので自分が感染している自覚症状がなく、家族やパートナーに感染を広めるリスクが高くなってしまいます。また、放置してもトリコモナス原虫は死滅するわけではないので、発症率も上がり病気もどんどん悪化することになるでしょう。感染を広げないためにも、早めに感染に気が付くことが大切なのです。トリコモナスに感染しているかどうかを判断するには、オリモノの変化に気を配ることです。

オリモノは膣から出ている分泌物であり、子宮内に害となる細菌や原虫が入ってこないように守る働きも持ち合わせています。トリコモナス原虫が子宮やその周辺に入り込んでくると、膣やその周辺の健康を守ろうと働くようになるのです。

その結果、さまざまな細菌が繁殖するようになって、オリモノの量が増加したり、悪臭が発生したりと、普段とはオリモノの状態が大きく変わるようになります。オリモノの変化は、他の性感染症に感染した場合も起こり得ることなので、オリモノの悪臭など違和感を覚えたら早めに婦人科などを受診して検査することをおすすめします。

原虫に感染してしまったときは、その発症率も高めです。しかも、そのまま放置しておくと女性の場合は、妊娠中に胎児に感染させてしまうリスクもあるのです。治療には、メトロニダゾールという薬が服用されることが多いです。メトロニダゾールは、原虫を殺虫する効果が期待できる薬品です。