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目にできる角膜ヘルペスは失明の危険がある病気

2019年12月04日
薬を飲んでいる男性

性器や口唇ヘルペスの原因となる単純ヘルペスウイルスは、人間の体内でさまざまな場所に感染する恐れがあります。目も感染することがあり、それを角膜ヘルペスと呼びます。角膜に感染したときは、コロコロした感じがする、視力低下や目の充血といった症状が表れるようになります。最悪の場合、失明してしまうことがあるので注意が必要です。

しかも原因ウイルスで注意しなくてはいけないのが、再発率が高いことです。一般的に、性器ヘルペスのような感染症にかかったときは、適切な治療を受ければその原因菌は死滅します。そして再発する確率もそれほど高くはありません。しかし、原因ウイルスは治療を受けても完全にきえることはありません。コロコロ感や充血などの症状が収まっても神経の根本にウイルスが残っています。そして、体の抵抗力が落ちてきたときに、再びウイルスが働きを活性化させて再び症状が体の免疫力が落ちている部分に出るようになるのです。

角膜ヘルペスには上皮型と実質型の2つのタイプがあります。上皮型とは角膜の上皮層で増えてしまうのが症状の特徴です。通常、ヘルペスの検査を行うときは、病変部をこすってウイルスがいるかどうかを調べるのです。上皮型の角膜ヘルペスに対しては、アシクロビルのような抗ウイルス薬を用いて、ウイルスの働きを抑えます。

ウイルスに感染してから角膜の中心層に免疫反応が起こることで炎症が起こるのが、実質型です。実質型の場合は抗ウイルス薬とステロイド剤を併用することがほとんどです。ステロイドを使うことに抵抗がある人も少なくありません。しかし、適切にステロイドを用いないと逆に症状を悪化させてしまうことがあるので、必ず医師や薬剤師の指示に従って薬を使うことが大切です。

実質型の角膜ヘルペスは、視力低下が進んでしまうと角膜移植が必要になるので、しっかりと治療することがポイントです。角膜ヘルペスは一度収まっても、まだ原因となる単純ヘルペスウイルスが体内に残っています。このウイルスが残っている限り、再発するリスクがあることを心得ておきましょう。症状が起こっても、早めに対処しないと最悪の場合は失明し、角膜移植を必要とすることもあるのです。

免疫反応が弱っていると、再発しやすくなるので日ごろから体調管理に気を付けておくことです。疲労やストレスをためないように、栄養バランスの整った食事をとるようにするなど、生活習慣を見直しましょう。